篠澤広さん、左利きでAB型なの完全に珍しいわけでもないけど人の中では少し珍しい部類に入るの良い
光景を聴いたら感情が爆発してしまった、長谷川白紙さん本当にありがとう……。
私は昔から女の子のアイドルアニメの天才肌のキャラクター(久里須かなめ、星井美希など)が大好きである。
だいたいの天才肌にみえる少女たちが泥臭い努力をしていることも含めて本当に大好きであって……。
学園アイドルマスターはふーんと思ってうっすらTLで追っていた。篠澤広さんについてもほっっっそ!!!!!という感想しか抱いていなかった。
765ASは如月千早、ミリは北沢志保と周防桃子という一癖も二癖もある面倒くさくて人間関係が上手に出来なさそうなアイドルたちのことがずっと好きだ。
学園アイドルマスターも月村手毬さんと有村麻央さんのことが気になっていて、篠澤広さんについては完全にノーマークだった。
しかし昨夜、長谷川白紙さん作曲の光景のMVが公開されて多いに狂った。
細い指先、繊細で折れてしまいそうな体躯、その身体でくるくると動く音楽にはありとあらゆる楽器が使われていて、篠澤広さんの外見の薄い色の雰囲気に反してすごく鮮やかだった。
篠澤広さんのプロフィールには天才少女と書かれている。
しかし趣味が「苦手分野に挑戦すること」であったし、アイドルを目指した理由が「いちばんわたしに向いてなさそうだから」だった。
プリティーリズム・オーロラドリームの久里須かなめも765プロの星井美希もキラキラしていて、見るからにアイドルに向いているというかポテンシャルありまくりの少女だった。
それとは対照的に篠澤広さんはすごく美しいのに体力がなくて歌もへろへろ、ダンスも苦手で、見るからにアイドルのように軽やかに動き回ることもたくさん歌うことにも向いていない。
アイドルが篠澤広さんについての苦手分野だった。
ライブシーンの動画でもお腹から声が出せない人の声の出方だなあ……と思うと同時に「きゅう……」と倒れていた篠澤広さんが笑顔でアイドルをできていることに泣きそうになった。
「アイドルになることは夢じゃない、趣味……かな?」で篠澤広さんがアイドルを苦痛ではなく趣味くらい楽しめていることがすごく嬉しいなと思った。
紹介PVで「何をやっても上手くいって、苦しいことなんかなんにもなくて、みんながわたしに期待した、みんながわたしを褒めてくれた」「すごくつまらなかった」と淡々と喋って、「だから逆をやろうと思った」と言っていることがすごく衝撃だった。
自分がだいたいなんでもできる人間だったとき、できないことがあったら私だったら悔しくてやめてしまうと思うのに、きちんと向き合えて努力できるのが篠澤広さんのいいところだと思う。
光景の歌詞の「見えてるずっと先で選んだときから」「選びとった熱が」「くずれて ふれて ふるえて 選ぶ わたしが」で篠澤広さんがアイドルであることを望んで選べたこと、「わたしのまつ毛の向こうのあなたたちを迎える」の後に「たのしみ」と聞こえること……
MVで篠澤広さんの周りにあるものが篠澤広さんが恐らくできることの多くの選択肢なのに、それを蹴ってまで苦手分野を望んで頑張れる篠澤広さんはすごく強くてかっこいいアイドルであり、女の子だと思う。
アルビノのように白くて繊細なのに音楽の中に様々な楽器の音があるのが本当に泣きそうになる。
長谷川白紙さん、篠澤広さんに素晴らしいうたを与えてくれてありがとう。
篠澤広さん、あなたの手を取って世界をみにいきたい。