※noteにて過去に執筆した記事の移行です
https://x.com/torchjp/status/1635573801105903617?s=46&t=qF4yu0yLsWj43Ivc5kgIfg
こちらに文章を寄稿させて頂いていました。
掲載許可が出たのでnoteに書かせて頂きます。
2023.03.20
幼少期に初めて見た、自分が明確に悪夢と感じた夢のことを今でも覚えている。どこまでも真っ暗な地下鉄のホームで地下鉄を待っている夢だった。
夢の中、5歳だった私は当時の最寄り駅のホームで1人で地下鉄を待っていた。他に地下鉄を待っている人はいなくて、先が見通せなくて奥行きを感じるホームでただただ地下鉄を待ち続けていた。アナウンスのお姉さんの声が誰もいない薄暗い空間に反響して消えていった。
地下鉄は来ない、怖い、そう思っていたらくすんだ色のフィルターで記憶がロールバックされていった。
ロールバックされたシーンについてはあまり記憶がないけれど、最寄り駅から近かったローソンの看板が見えたことは覚えている。
そこで夢から覚めた。家族に地下鉄の夢を見た、怖かった、ということは伝えたけれど笑い飛ばされた記憶がある。
それから数日後に見た実際の地下鉄のホームは人がたくさんいて、明るくて、アナウンスの声は怖くなくて、地下鉄はちゃんと来るところだった。
ホームの端の方は薄暗くて怖かった。
私はもう地下鉄を恐怖のイメージとは思っていないし、ただの交通機関として利用している。
それから十数年後、SNSで見たLiminal Spaceは5歳のときに見たゆめそのものだった。